Probing pocket depth(プロービング=ポケット測定):6点法

前々回レントゲンに関してお話させていただきました。


 歯周炎の治療をするにあたりレントゲン14枚法は、パノラマレントゲンより正確な歯槽骨の状態を読むことができるということを、また虫歯を診断するにあたりより有効手段とご紹介させていただきました。


 では、歯周炎の状態を調べる方法は、他にはないのでしょうか?その他に、Probing(プロービング=ポケット測定)があります。


 歯と歯茎の間には、健康な状態ならば1~2mmの隙間があります。歯と歯茎付近に汚れが付き歯茎が炎症が起こると、歯から歯茎がはがれていきます。炎症によりはがれた状態だと1~2mmではなくそれ以上の隙間になっていきます。


 この隙間を歯周ポケットといいます。この歯周ポケットが深ければ深いほど歯周炎の状態が悪化傾向にあるという、1つの指標になってきます。


では、記録方法ですが深いポケットところばかり浅いポケットばかり記録するのではなく、歯の周り1周すべて測定&記録していきます。1本の歯に対して6ヵ所のポケットを記録して歯周炎の状態を把握しておきます。これを存在するすべての歯に対してです。


このことにより歯周炎の治療をより効果的に進められるようになります。むやみに歯の周りを掃除するのではなく、ここは深いのでより注意が必要だ、ここは歯の分かれ目(分岐部)までポケットが進行しているので時間がかかることを患者さんにあらかじめ情報提供できるとか。


志田歯科医院では、まず診査診断をしその後治療に入ります。そして再検査の後に問題点に関して更なる治療を進める形式をお取りしています。


すなわち初診にて御来院時に6点法のプロービングを記録。炎症のコントロール(歯の周りの掃除)後、6点法のプロービングにて再検査、この時に問題点をさらに治療を進めるといった具合です。


たとへインプラント治療であっても、虫歯治療であっても今残存している歯牙に対して、健康な歯が長期的に維持できるように、歯周炎に罹患した歯を治癒方向へ導けるようにスタッフ一同心がけております。

歯周病専門医・指導医 志田哲也|川崎区川崎大師

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