am9:00からのランニング
今日は、久しぶりに太陽を見た感じがします。
今朝は、午前中からバランスボールとランニングでトレーニングしました。
ランニングは、8km。自宅近くに特別なランニングコースがなく、信号・坂の少ないところを選んで走っています。
いつか駒沢公園に行ったことがあったのですが、さすがにランニングコースが整備され、皆さんぐるぐる走る走る、といった感じでした。
志田歯科医院には、神奈川歯科大学歯周病教室所属の宮島先生が、木曜日に勉強に来ています。彼は、金沢八景に住んでいるのですが、やはり彼も最近ランニングを始めたそうです。
うらやましいのは、八景島内をランニングするらしいのですが、海沿いで環境抜群の景色と言っていました。
さて、何年か前に、伊豆に泊まりに言ったことを思い出しました。
やはり早朝ランニングを試みたのです。大変だったことは、朝早かったことでも、二日酔い?でも、ありません。平坦で走るところがほとんどなく、坂道ばかりだったのです。
結果、4kmでばてばてでした。
それから平坦なところばかりを狙って、走るようになったのかも知れません。
今週も頭と体のトレーニングも診療同様に頑張ります。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
インプラントvs切除療法(Root Resection Therapy)
下顎の奥歯は、多くが歯の根は2つに分かれています。
歯周炎によって下顎の第一大臼歯(奥歯)の歯の根の分かれ目のところまで骨が無くなり、抜かないものの歯を半分に割って少しでも掃除しやすいように、抜かずに治療する方法を根分割法と言います。
また、下顎の奥歯は歯の根が2つに分かれていることが多く歯周炎などによって一方の根が悪くなり、一方の根だけを抜歯する方法をヘミセクションといいます。
インプラント治療によって対応するのと、歯を抜かずに根分割法やヘミセクションによって、対応するのでは、どちらの方が良いのかを探ったデータがあります。(Implant vs Root resection Therapy)
1998年 Kinsel先生たちはJOMIよりデータ論文を出しました。
それによるとRoot resection Therapyでは、954ケース・1~23年予後で失敗率15.9%。
一方インプラン治療では、252本・0.25~8年予後で失敗率3.6%というデータを出しています。
これからも長期予後を見ていく必要はあるものの、1998年の今から10年前のデータでさえ、インプラント治療は高い成功率があると思われます。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
出口カンファレンス:部分矯正
神奈川歯科大学歯周病学教室の夏季ミーティング(出口カンファレンス)で、全部で5人の演題が出ましたが、3番目の演題が今回の部分矯正でした。(歯の表面にセラミックや金属の装置を貼り付け歯を移動させる矯正治療についてです。)
全部の歯を動かす場合と部分的に歯を動かす場合があります。今回は、歯周炎によって歯を支えている骨の量が少なくなった状態での部分的な矯正がテーマでした。
骨が少なくなったとしても、矯正治療はできるのです。
2005年Brunsvold先生らはJ Periodontolで中等度~重度歯周炎の患者さんで病的な歯牙移動の症状は30から55%の患者さんに見られると述べています。すなわち、中等度~重度に罹患している歯周炎の患者さんの半分ぐらいが矯正が必要な状態と予測できます。
歯周炎によって歯並びがみだれ、見た目が気になるようならば部分矯正の相談にのりますのでお申し出下さい。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
北京オリンピック閉幕
北京五輪が、終わりました。
選手一人ひとり本当に良く頑張ったと思いませんか?
スポーツ好きの僕には、はらはらどきどきの2週間でした。
やはり北島選手は、国民栄誉賞を与えてもいいのではないでしょうか?
予選でコールド負けの、ソフトボール。まさか勝つとは思いませんよね。感動をありがとうございます。
海外の結果では、バスケット男子。アメリカ復活の金。ドリームチームでの優勝。ドリームチームでも勝てない時期が、あったんですよね。
今後のスポーツは、プロ野球クライマックスシリーズ・サッカーW杯最終予選を楽しみにしています。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
歯の動き(動揺度)
歯周炎の診査項目に、歯から歯茎がどのくらいはがれているかという、歯周ポケットを以前記載しました。
健康な状態ならば、そのはがれ具合は1~2mm程度なのです。(健康な状態は、歯肉溝と呼んでいます。)
汚れが歯の周りに付き、歯を支えている骨が解けていくと歯周ポケットは深くなります。深くなるとケースによっては歯の動きが出てきます。この歯の動く状態を歯の動揺度として診査しています。
もちろんご自分では、なかなか判定しにくいと思います。我々は、ピンセットを用いて動きの具合を調べるのです。
この動きは無いに越したことはありません。ただし、生理的動揺といって歯はわずかに動きます。
1999年AAP(アメリカ歯周病学会)での、動揺の原因は歯周炎だけでなく外傷性のもの。例えば悪習癖や歯をぶつけたりすることにより、動揺が出てきます。
さらに全身的な因子。例えば、腫瘍などです。
歯周炎など炎症性因子のほかに、外傷性因子のものと全身的因子があるのです。
初診で患者さんがお見えになり、歯周ポケット以外に歯の動きつまり動揺度も僕らは診査をし、その歯の状態を記録します。
そして、歯の現状をより把握し治療に入っていきます。
歯周炎と心疾患
歯周炎と他の疾患との関係は、呼吸器・妊娠(低体重児)・糖尿病・骨粗しょう症・心疾患の5つが代表的に挙げられ、過去のブログでも低体重児等に関して記載しました。
歯周炎と心疾患も関係があると、報告している方々がいます。
Beck JD先生らは、1996年Ann Periodontolよりこれらについて発表しています。
すなわち、1147人の男性について調査しました。
骨吸収の高いつまり歯周炎により歯を支えている骨が解けている量の多いグループと歯周炎に罹患していないグループとで比較研究をしています。
すると、歯周炎に罹患しているグループはしていないグループより、心疾患に罹患する確立がある項目によっては3倍のリスクをもたらすと報告しています。(全体では、50%の増加を報告。)
やはり歯周炎は、口腔内存在しない方がよりよいというデータなのです。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
バランスボール
10年間の勤務時代に、諸先輩方がよく腰を痛めていました。同じ姿勢で治療を行うため、左側の腰を痛めるのです。
ぎっくり腰なんです。
歯科治療は、思った以上に体力を使います。目も手も、機敏なフットワークそして腹筋・背筋。
幸い僕は今まで、腰の大きな痛めた経験はありません。しかし、最近急に腹筋・背筋を痛めないようにと思い始めました。特にきっかけがあったわけではありません。
歯科治療には、重要なのです。頭も手も動かなくてはならないのですが、腹筋・背筋力の強靭さも重要です。
そこで、はやり?のバランスボールを購入して歯科に最低限必要な体力の維持継続をはかるために、あらためて腹筋・背筋のトレ-ニング始めました。いつま続くのか解りませんが歯科の仕事のためと、がんばり始めたところです。
このバランスボールなれないので、結構難しく悪戦苦闘しています。
インターネットで購入したのですが、3日ぐらいで納品され使い始めました。
ご使用されている患者さんがいたら、いろいろなトレーニング方法をご教授ください。
良い診療を行うために、筋力の継続を行っている休日です。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
お礼
最近患者さんから、志田先生「日本歯周病学会の指導医取得おめでとうございます」と、お声をかけられる機会が多くなりました。
声をかけてくれた患者さんには、この場をお借りして感謝します。ありがとうございます。
声をかけられるとますます、日ごろの努力することの大切さを感じます。一歩一歩の積み重ねでここまで来ましたのでこれからも、努力していきたいと思います。
もちろん、自分の努力だけで、ここまでこれたのではありません。
スタッフ・勉強会の仲間、そして何より患者さんに感謝しています。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
歯の再移動
歯周炎が進み歯を差支えている骨が解けると、歯の位置移動する場合も出てきます。(もちろんすべて歯が移動するわけではないのですが)
自分では、移動したと自覚ない場合もあったり、物が詰まりやすく、また歯の離開が起こり見た目が悪く自覚される場合もあります。
審美的につまり見た目が悪く歯の移動の治療として矯正治療が挙げられます。
ただし、歯の周りの汚れを取る(炎症のコントロール)ことにより、歯の位置移動が改善できると言う報告・データもあるのです。
1999年 J Periodontolより、Brunsvold先生らは、炎症のコントロールだけで歯が移動した元の位置に戻ることを報告しました。
矯正治療をする前に、炎症のコントロールが大切なんだと言うデータです。
もちろん限界はあるのですが、まず歯科治療において多くは炎症のコントロールつまり歯周炎の治療は、欠かせないものであることは間違いないのです。審美治療にしろ、矯正治療にしろ歯周炎の基本治療、つまり炎症のコントロールは、繰り返しですが非常に大切です。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
分岐部病変と再生療法②
昨日に引き続きます。
再生療法を行うにあたり、上皮(歯茎の一番表面の部分)が歯根膜の方向に入り込まないように対応するのが、再生療法の考えと言うことを昨日申し上げました。
上皮排除するのに排除専用の膜を使うのです。
この膜には2種類あり、体に対して解けていく吸収性膜と、体に対して解けていかない非吸収性膜があります。
2003年Ann Priodontolでのデータでは、どちらを使用しても有意性はないと言う見解です。
ただし、非吸収性膜は2回手術をしなくてはならない欠点があるのですが、逆に言うと骨の回復がなされているのかと言う確認ができると言う利点があります。吸収性膜は、その逆になります。
みなさんも再生療法をお受けになる時、その先生がどの膜を使用しても、膜による成績の差はありませんのでご安心下さい。
再生療法をお受けにならないように、診査診断とその後の定期健診をおすすめいたします。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
分岐部病変と再生療法
歯は、骨によって囲まれています(支えられています)。また、その骨と歯をつないでいるのが歯根膜です。
そして、骨の上に歯茎がかぶっています。
歯の周りの骨が解けると、歯根膜も解けた分だけ無くなっていきます。もちろん、主原因は歯石による炎症です。
もし、無くなった骨が再生すれば、再び歯も安定性が得られるようになります。つまり、歯周炎の面からはより長持ちする環境になるのです。
分岐部病変とは、特に奥歯(大臼歯)の歯根(歯の根の部分=通常骨に覆われている部分)の分かれ目の部分まで炎症が進み、骨の無くなった状態をさします。
この分岐部病変の治療法の1つに再生療法があるのです。歯茎の1部の一番表面の部分を上皮と言いますが、上皮を排除して歯根膜そして骨ができやすいような環境にするのが再生療法です。
再生療法によって骨がドンドンできたらすごいことですよね。ただし、ある程度骨の残っている条件に左右されるデータや臨床報告が多いようです。何でもかんでも骨ができると言うわけではありません。
今後再生療法が、より良い方向に改善されていくのを期待したいものです。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
歯周炎の急性炎症と慢性炎症
歯周ポケットに関しては、先に記載させて頂いたように、歯から歯茎のはがれ具合のことです。
1~3mmは軽度、4~6mmは中等度、7mm以上は重度。
一般的には、ゆっくり炎症が進むことが多いので気が付いたときには、つまり症状が出た時には重度になっていることもあるのです。ゆっくり気が付かない様に進む炎症を慢性炎症といいます。
歯が浮いたり・噛んだときにいあたったり・歯茎が腫れたり、急に痛くなるのが急性炎症です。急性炎症が出て診査すると骨が大分解けていることが多いのです。今申し上げたように重度歯周炎になっていることが多いのです。
この症状の出たり、出なかったりの繰り返しで歯周炎はさらに進行しやがて歯を抜く結果になりがちです。
急性症状の出たときには、抗生剤の全身投与・ブラッシング指導・簡単な表面の汚れとり・消毒・時にはかみ合わせの調整・膿瘍切開などの緊急処置も必要になってきます。つまり急性炎症のときは、対処療法が優先する場合が多いのです。症状軽減の後に、根本的治療として徹底した歯の周りの掃除(クリーニング)を行ってきます。
対処療法の後は、痛みもなくなり治療の必要性が薄らいでしまいます。これは本当に要注意です。
根本的に歯石とり、すなわちクリーニングをしないと再び急性症状に見舞われる確率が高まります。
急性症状後、歯周炎の状態を診査診断してもらい、十分なクリーニングをお受けになってください。
さらには、日ごろよりご自分の歯周炎の状態を調べてもらい、定期健診をお受けになることをおすすめします。
紹介患者
志田歯科医院にて、勤務していた先生から患者さんの紹介をいただきました。改めて僕のことを信用してくれてるのだなと実感したのです。本当にありがたいことです。
もちろん患者さん同士で紹介もあります。これまた本当にありがたいことです。感謝いたします。
志田歯科医院開院して、7年4ヶ月になりますが、僕のところで勉強していった先生の数は20人を超えています。いろいろな角度から勉強していました。また進行形の先生もいます。開業していった先生もいれば、大学に進んだ先生もいます。
もちろん後輩に負けないためにも、ますます勉強をし新しい技術を学んで志田歯科医院にいち早く取り入れる努力をこれからも続けて行きたいと思います。
そして、一人でも志田歯科医院で勤務していた先生との良き師弟関係を結び、さらに今回のように患者さんの紹介を再び受けれるありがたい日を待ちたいものです。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
出口カンファレンスⅡ
H20.8.6静岡県の伊東にて第7回出口カンファレンスが行われたことは、先日記載しました。全部で5つのテーマが演題にあがりました。今日は2つ目のテーマで「低出力パルス超音波の歯周病患者における、臨床症状改善効果の検討」と題してのものです。
このテーマを出したのは、僕より1級後輩で開業しながら神奈川歯科大学の歯周病教室の大学院通っている先生です。
LIPUS(Low Intensity Pulsed Ultra Sound):低出力パルス発振式超音波を使用して、骨・軟骨の修復に関しての報告でした。
低出力パルス発振式超音波(LIPUS)を非外科処置での歯周組織の再生効果はあるのかの検討ということです。
炎症により歯周組織が破壊され、支えてる骨の喪失が起こります。外科治療をして骨の再生をしようという試みが1980年初頭より行われてきました。
しかし、何とか外科治療をしないで骨の再生が起きないものかと、試みた方法の1つがこの低出力パルス発振式超音波(LIPUS)を使用してのものでした。つまり、低出力の超音波を使用し外科的治療をしないで骨の再生できないかとの試みです。
医科での報告は、多くされているのですが、歯科ではまだ実験段階であまりデータ報告されていません。
今回の結果、良好な成績をもたらしてはいましたが、更なる検討と考察を必要だと思われました。
ただ、未知のものに進んで研究するアイデアと姿勢は、素晴らしいものがあると感じました。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
ビスホスホネート
皆さんビスホスホネートという薬をご存知でしょうか?この薬を知らずに服用されている方もいるかもしれませんので記載させていただきます。
主に4つの分野にて臨床応用されています。
①99mテクネチウム-ビすホスネート誘導体での使用
②ベーチェット病、腫瘍随伴性骨病変、骨粗しょう症患者への使用
③異所性石灰化、骨化の抑制薬としての使用
④歯磨剤に添加する歯石防止剤としての使用
よくわからないという方もおられると思います。
ポイントは、②の骨粗しょう症の方に使用されているケースに注目です。
このビスホスホネート製剤を骨粗しょう症などに長期投与されている患者さんは、顎の炎症・骨髄炎が生じるリスクは約12倍になると、GS Wilkinson先生(アメリカ Taxas大学 2007 J Natl Cancer Inst )らが、報告しております。
つまり、ビスホスホネート製剤を使用している、または使用していた患者さんは、歯科治療の前にぜひ僕らにお知らせいただきたいと思います。
抜歯・歯周外科治療などの外科的治療の回避を、余儀なくされる可能性が高まります。
もちろん、僕らも治療前に問診にて使用薬剤のことをお伺いしてからはじめてはいますので、更なる確認を双方で行っていければ、よりよい診療につながるのではないかと思うしだいです。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
薬を使った虫歯治療
薬を使った虫歯治療があります。麻酔もせず、薬によって虫歯の部分を浮かせてとる方法です。
子供や麻酔を使うことのできない方に有効な方法かもしれません。
薬を効かせる時間は、30秒ほどです。また、薬に関してのアレルギーの報告は今のところ無いようです。
もちろん厚生労働省の承認を受けています。
薬で浮かせて虫歯をとる方法なので、音も振動も少ない静かな治療です。
ただこの薬を使って行う方法の欠点は、①保健が利かないということ、②通常に行うよりも時間がかかるということが挙げられます。
もちろん、相談をお受けします。診療室でお気軽にスタッフまでお声をおかけ下さい。
北京オリンピック
いよいよオリンピックが、開幕しましたね。
スポーツが好きな僕にとってわくわくする2週間が始まりました。すべての種目を期待しすぎてしまい負けた時のショックが大きくスポットで期待するようにしています。(体がいくつあっても持たないからです。)
期待している種目は、野球・ソフトボール・競泳の北島選手・体操団体・柔道全体・サッカー男子は決勝リーグ進出そして女子マラソンです。期待している=報道で注目している、といったところでしょうか。
野球は、投手陣が世界のバッターをピシャリおさえるところを観たいものです。
ソフトボールは、強敵アメリカに勝つシーンを観たいと思いませんか。世界チャンピオンですからね。
北島選手には、100・200M平泳ぎで共に金奪取から、再び「ちょ-気持ち良い」から、彼らしい新しいコメントを聞きいてみたいです。
体操団体でのいかに王者中国に少しでも近づけるかを。具志堅コーチはじめ、選手はすごく作戦をたてていますよ。
もちろんお家芸柔道には自然と期待が高まります。
サッカーは、激戦区を勝ち抜いて予選を勝ち抜ければ僕としては満足です。
そして、女子マラソン野口選手。2大会連続金です。
2週間あまり力を入れすないように、応援していきます。
診療室でのオリンピックの話題は、大歓迎です。ぜひ、僕に話題を振ってくださいね。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
歯周炎と妊娠
歯周炎と妊娠との関係について、2001年のワシントン会議にて報告されたことがあります。この会議は、
Periodontal medicineと題して歯周炎に関係する様々な疾患に関して議論された会議です。冠動脈疾患・呼吸器疾患・骨粗しょう症・妊娠・糖尿病。
妊娠は、疾患とはいえないと思いますが歯周炎に関係することに対してです。
この会議でOffenbacher氏は、歯周炎罹患患者の早産の出産率は健康な妊婦の約7倍に高まると述べています。早産(妊娠37週未満)による低体重児とは、2500g以下のことです。
妊婦の方々は、是非歯周炎に関して診査をお受けになってみてください。また場合によっては初期の治療をお受けになってもよろしいかと思います。妊娠5から8ヶ月は安定期になりますので、簡単な歯の表面上の歯石取りやブラッシングの再確認程度のご指導は、よろしいと思われます。
ただし、なおよろしいのはご懐妊前に歯周炎のコントロールができていれば、よりよいのではないでしょうか。
日ごろより歯周炎の検査・治療をお受けになることをお勧めします。
川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也
歯の保存or抜歯
歯を抜かない(保存)のか or 抜く(抜歯)のか、もちろん患者さんと相談し僕らが見てもだめだと思ったとしても、患者さんが抜きたくないとおっしゃられる場合は、もちろん歯は抜きません。
多くの場合、選択肢を患者さんにご提示し患者さんに選択していただき、治療を進めております。もちろんどの選択肢にも利点欠点があり、それらを充分にご説明した上で選択してもらいます。
それでは、この歯が残るのかいなかは、僕らがどのようなことで判断しているかというと、いろいろな要素で判断しています。
①歯周炎的な要素
②虫歯的な要素
③かみ合わせの要素
④全身疾患
⑤喫煙の有無 などなどです。(もちろん、まだたくさんあります。)
そして、この歯の残るか残らないかを示した先生がおります。
1996年Mc Guire先生は、その歯の予知性に関してのデータ(論文)をJ Periodontolより発表しました。
Mc Guire先生によると、歯周炎的な要素を中心に基準を設けました。そして、その歯の状態を5段評価をして表したのです。
すなわち、①Good(良好)、②Fair(見込みある)、③Poor(不十分)、④Questionable(保存が疑わしい)⑤Hopeless(絶望的な)の5段階です。
患者さんに説明するに当たり、もちろん噛み砕いて解かりやすく説明はしていきます。場合によっては、5段階の時もあれば、もっと簡素化して3段階の時もあれば、患者さんが理解してくれるのが目的です。
もちろん1本の歯に対してから、時にはすべての歯に対して話さなければならない場合もあります。つまり、1本の治療から、全顎治療(すべての歯に対して)まで。
これからも治療計画にあたり十分な説明して、ご理解をいただいた上での治療を継続していく意向です。
川崎市川崎区 志田歯科医院 志田哲也
出口カンファレンス
神奈川歯科大学歯周病教室の教授は、出口眞二先生と言ってこの名前から出口カンファレンスがつけられております。年に一度、夏に行われる勉強会です。
昨日は、伊東にてこの勉強会(出口カンファレンス)が行われました。去年は、僕がこの場で45分の時間を頂き、プレゼンテーション(症例報告)を行ったのを思い出します。
去年のエピソードなのですが、去年は熱海で行われました。新幹線を1本早いので行き、時間に余裕をもってと予定を立てていました。ところが、こういう時に限って、山手線が事故で遅れ、タクシーで品川駅に向かいました。しかし、結局間に合わず出口カンファレンス開始ぎりぎりに行ったことを覚えています。今年も熱いですが、去年も熱く汗だくだくの状態で会場入りしました。
さて、今年も午後1:30からの開始で演題は5題。去年とほぼ同様で終わりが午後5:00でした。
神奈川歯科大学歯周病教室には、僕以外に4人のラグビー部出身者が所属しております。特に講師格の先生が、先輩としていまでもいるというのは、心強い限りです。
昨日の講演では、トップバッターがラグビー部の後輩のプレゼンテーションでした。彼は、歯周組織の再生の新しい材料に関しての報告だったのです。後輩も一生懸命研究に取り組んでいるんだと、刺激されました。
この講演の内容の詳細は、また後で記載していく予定です。
川崎市川崎区 志田会 志田歯科医院 志田哲也
インプラントの販売数と選択
日本で販売されているインプラントの数は、おそらく50種類近くあると思われます。チタンでできたものやサファイヤ・カルシウムを主成分としたものまであります。ではどのようなインプラントを選んでいくのでしょうか?
僕の選択基準は、
①チタン製品のものでさらにチタン100%近いもの。これは、生体親和性が良いのとインプラント自体の強度 が保てる理由からです。
②成功率・生存率が高いデータを持っていること。もちろん、長持ちしたほうが良いのです。
③インプラント埋入後、インプラントの周りの骨が解ける場合があるのです。しかし、その骨の解ける量が最小限にとどまるという工夫がなされたもの。これにより、インプラントの適応範囲が広げられるのです。
④それと使い慣れているもの。
志田歯科医院では、ASTRAを使用しています。ASTRAは、世界的にもメジャーなインプラントです。ASTRAの良い特徴を取り入れようと、多くのインプラント会社がASTRAのまねをし始めているくらい良い製品なのです。ただ決して僕は、ASTRAの社員でも何でもありません。
インプラントを行うにあたり、どのようなインプラントを使用しているかをお聞きになって治療を行うことも大切だと考えます。これにより、その後のメインテナンスに関与する場合があります。たとえば引越しされてインプラントに問題がおきた時、インプラントの種類がわかれば問題を解決できる場合もあるのです。
インプラント治療をするにあたり、どのようなインプラントを使用しているのか、また使用する予定なのかお聞きになってみてください。
川崎市川崎区 志田会 志田歯科医院 志田哲也
肺炎と歯周炎
先日、初診でお見えになった患者さんが、肺炎でご入院した時に行った検査のことを僕に話してくれました。肺炎の細菌検査から口腔内細菌(歯周病菌)が主に出てきたとおっしゃられたのです。その患者さん退院されて直ぐに僕の診療御来院され歯周炎の治療を希望されました。
歯周病と内科の関係は、先のブログでも少しご紹介していますが、歯周炎と妊娠・呼吸器・心疾患・糖尿病・骨粗しょう症が挙げられます。
その中でも、肺炎すなわち呼吸器の関係は2001年4月ボストンにてPeriodontal Medicine Symposiumとして、世界レベルで会議が行われているのです。
その会議にてTerpenning先生は、内科医と歯科医(歯周病専門医)との連携が必要であることを言っています。すなわち、歯周炎の患者さんである場合、呼吸器疾患になる確率は健康の方の約3倍になると発表しているのです。
我々歯周病専門医の役割の重要性が、あらためて解るデータなのです。歯周炎は、このように全身疾患に関係しているところがあり、本当に侮れない疾患です。
皆さんも定期健診・歯周病治療をぜひ行ってください。
クリーニング(歯石取り)
志田歯科医院の勉強会にて、1986年(J Periodontol)Matia先生は,超音波スケーラーvs手用スケーラーのどちらがより効果的に歯石を取ることができるのか(歯石除去率)という、データ報告を発表しました。
スケーラーとは、歯石を除去する器具・機械のことで超音波スケーラー(機械を使用する方法)と手用スケーラー(器具を使用する方法)との比較でした。
Matia先生によると結果は、ほとんどどちらも同じような、歯石除去率という結果でした。
どちらの器具を使うかは、使い慣れた方法や経験や解剖学的形態の考察などから、使い分けしています。
歯医者さんに行って、歯石取りをお受けになる時、超音波スケーラー(機械を使用する方法)と手用スケーラー(器具を使用する方法)の併用により歯石を除去していくと思いますが、上記の理由で使い分けしていきますのでご安心下さい。
ただ、志田歯科医院では、歯石取りの前に患者さんにはお伝えしておくこととして2つ、①歯石取りの後、しみる感じが出る場合があること、②歯石取りの後、歯と歯の間に物が詰まりやすくなる場合があること、をお話してからクリーニングに入っています。
選択肢
歯のないところへの歯の入れ方は、1.ブリッジ 2.入れ歯 3.歯牙移植 4.インプラントの4種類が考えられます。
1.ブリッジ: 固定式でとりはず必要がないため、違和感が少ない。ただし、歯を削らなくてはならない。
2.入れば: 歯を大きく削らなくてすむ。ただし、取り外しのため、違和感が多少なりいとも出ることが多い。
3.歯牙移植: 単独で治療するためブリッジ・入れ歯の欠点を克服できる。ただし、成功率が高くないのとなんと いっても、適応症に限りがある。すなわち、移植できる歯の存在する可能性に限りがある。
4.インプラント:ブリッジ・入れ歯・歯牙移植 の欠点を克服している。ただし、保険外の方法になる。
それぞれの利点欠点を天秤にかけ、歯の入れ方をご検討されると思います。
実は、インプラントの成功率を示した論文(データ)は数多く出ておりますが、2000年にJ PeriodontolからLindhe・Wennstrom先生たちは、8~12年の成功率を示したのですが、なんと96%と示しています。
インプラントのかなり大きな利点といえましょう。そして、ブリッジに関してはこの数値より下がってしまうことも解っています。
GBR(Guided bone regeneration=骨再生誘導法)
毎週水曜日は多施設の先生方といっしょに勉強会を行っています。インプラント・歯周炎・審美などです。
主にインプラントに関しては、論文(多くの先生が出したデータ)を中心に勉強を行ってきました。その中でもGBR(Guided bone regeneration=骨再生誘導法)は、勉強会の設立当初に行っていたテーマなので印象深く残っています。
そのGBR(Guided bone regeneration=骨再生誘導法)とは、インプラント治療をするにあたり、骨がないとインプラント治療をするのが困難になります。そこで、骨を作ってインプラント治療を進める方法になります。顎の骨の無いところに、水平的に幅を増やしたり、時には垂直的に高さを増やし、骨を増大させる方法なのです。
骨の無いところに、骨を作るため時間がかかってしまうという欠点はありますが、骨ができた時はインプラント治療が困難な場所でも進めることができるのです。
根本的な考えは簡単に申し上げますと、歯茎がもともとあった骨のところに入り込んしまい、または骨の吸収が起こってしまったために歯茎が増えてしまった場合など、これらにより骨がなくなったとお考えになればと思います。その歯茎を骨の方まで入り込まないように壁を作りそのスペースに骨を作っていこうと言う原理なのです。
1980年初頭スクリュウタイプのインプラント治療が歯科治療に応用されてわずか10年足らずの、1988年スウェーデン(イエテボリ大学)のDahlin先生が動物実験(ラット)でこのGBRを発表されて依頼現在まで1200本近い論文(データ)が出ております。
GBR(Guided bone regeneration=骨再生誘導法)は歯周病のGTR(Guided tissue regeneration=組織再生誘導法)をDahlin先生が応用したところからきています。つまり、歯周病治療がベースになっているのです。
骨の無いところに骨を作り、よりインプラントの適応範囲を広げていく方法の1つなのですが、適応範囲を広げる手法は他にもいくつかあり、後に記載していきたいと思います。

