歯の再移動

 歯周炎が進み歯を差支えている骨が解けると、歯の位置移動する場合も出てきます。(もちろんすべて歯が移動するわけではないのですが)

 自分では、移動したと自覚ない場合もあったり、物が詰まりやすく、また歯の離開が起こり見た目が悪く自覚される場合もあります。

 審美的につまり見た目が悪く歯の移動の治療として矯正治療が挙げられます。

 ただし、歯の周りの汚れを取る(炎症のコントロール)ことにより、歯の位置移動が改善できると言う報告・データもあるのです。

 1999年 J Periodontolより、Brunsvold先生らは、炎症のコントロールだけで歯が移動した元の位置に戻ることを報告しました。

 矯正治療をする前に、炎症のコントロールが大切なんだと言うデータです。

 もちろん限界はあるのですが、まず歯科治療において多くは炎症のコントロールつまり歯周炎の治療は、欠かせないものであることは間違いないのです。審美治療にしろ、矯正治療にしろ歯周炎の基本治療、つまり炎症のコントロールは、繰り返しですが非常に大切です。

 川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也


歯周病専門医・指導医 志田哲也|川崎区川崎大師

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