分岐部病変と再生療法②

 昨日に引き続きます。

 再生療法を行うにあたり、上皮(歯茎の一番表面の部分)が歯根膜の方向に入り込まないように対応するのが、再生療法の考えと言うことを昨日申し上げました。

 上皮排除するのに排除専用の膜を使うのです。

 この膜には2種類あり、体に対して解けていく吸収性膜と、体に対して解けていかない非吸収性膜があります。

 2003年Ann Priodontolでのデータでは、どちらを使用しても有意性はないと言う見解です。

 ただし、非吸収性膜は2回手術をしなくてはならない欠点があるのですが、逆に言うと骨の回復がなされているのかと言う確認ができると言う利点があります。吸収性膜は、その逆になります。

 みなさんも再生療法をお受けになる時、その先生がどの膜を使用しても、膜による成績の差はありませんのでご安心下さい。

 再生療法をお受けにならないように、診査診断とその後の定期健診をおすすめいたします。

 川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也

歯周病専門医・指導医 志田哲也|川崎区川崎大師

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