肺炎と歯周炎

 先日、初診でお見えになった患者さんが、肺炎でご入院した時に行った検査のことを僕に話してくれました。肺炎の細菌検査から口腔内細菌(歯周病菌)が主に出てきたとおっしゃられたのです。その患者さん退院されて直ぐに僕の診療御来院され歯周炎の治療を希望されました。

 歯周病と内科の関係は、先のブログでも少しご紹介していますが、歯周炎と妊娠・呼吸器・心疾患・糖尿病・骨粗しょう症が挙げられます。

その中でも、肺炎すなわち呼吸器の関係は2001年4月ボストンにてPeriodontal Medicine Symposiumとして、世界レベルで会議が行われているのです。

 その会議にてTerpenning先生は、内科医と歯科医(歯周病専門医)との連携が必要であることを言っています。すなわち、歯周炎の患者さんである場合、呼吸器疾患になる確率は健康の方の約3倍になると発表しているのです。

 我々歯周病専門医の役割の重要性が、あらためて解るデータなのです。歯周炎は、このように全身疾患に関係しているところがあり、本当に侮れない疾患です。

皆さんも定期健診・歯周病治療をぜひ行ってください。

歯周病専門医・指導医 志田哲也|川崎区川崎大師

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