インプラントの手入れ・ケアメインテナンス
1.メインテナンス(定期検診)
被せ物(クラウン)が装着されてから、通常3ヶ月に1回のクリーニングをお勧めいたします。これは、歯周病菌の後戻りが2～3ヶ月後に起こるというデータ・報告があるからです。そこで、インプラント部はもちろん、残っている歯に対してもクリーニングやかみ合わせのチェック・時にはレントゲン診査をし、歯肉や骨の炎症の状態などを調べていきます。
2.日常生活では
もちろん、歯ブラシが主体になりますが、インプラント周囲はとくに専用のフロスなどで丁寧にクリーニングしていただきます。毎食後、歯ブラシと歯間ブラシをお使いいただきプラークコントロールに勤めていただきます。
インプラント手術後の経過
インプラント治療に限らず、通常外科的な治療(例えば抜歯)をした時と同様な経過をたどることが多いと思われます。すなわち、痛みに関しては術後麻酔が覚めてから2日目ぐらいまでがピークになります。また、腫れは術後3～4日がピークとなり痛みと比べてピークが長い傾向にあります。
もちろんこれは一般的な場合で、症例や個人差で変わってきます。痛みと腫れに関しては、それぞれ鎮痛剤と抗生剤により対応していきますのでご安心ください。
その後1日から10日後ぐらいで抜糸をします。その間は、うがい薬や患部以外のところの歯ブラシ、及びデンタルフロスまたは歯冠ブラシを使用し清掃性を保ちます。3週目以降インプラント用の歯ブラシでブラシをかけていただきます。
手術後に注意すること
・2～3日は、激しい運動・長時間の風呂・アルコール摂取などの血流のよくなることお控えいただきます。
・術後に処方した薬の服用を厳守していただきます。
ただし、腹痛や湿疹などいわいる薬による副作用の出たときは薬の服用を中止していただく場合もあります。
・術後の体調管理や消毒等の理由から、術後すぐのご旅行・御出張をお控えいただく場合がございます。
・手術後は手術をした部位では硬いものを咬まないようにしていただきます。また、特に骨造成術をされた場合は、手術部位を舌でさわったり吸ったりしないようにします。
・手術部位は約1週間ほど歯磨きを控えていただく代わりに、当医院では洗口剤をお渡ししております。歯磨きは担当医の指示が歯磨きを再開していただきます。
・できる限り仮歯などを使用しながらインプラントの治癒期間にもお食事に支障がないよう配慮いたしておりますが、場合によっては入れ歯の使用を一時的に中止させていただくことがあります。
