インプラント 川崎 志田歯科医院

インプラントの手術前

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手術内容について詳しくお話して、本日の体調とお口のなかの問題についてチェックします。
インプラントの手術の前にお口全体のクリーニングをしてうがい薬で軽くうがいをしていただきます。また、お口とそのまわりの消毒をします。


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インプラント手術の流れ

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1. 事前に予定した手術日は、普段診療に使っている座席にお通しいたします。当医院では、インプラント手術後に合併症が起こらないよう、できるだけ清潔な環境下にて手術を勧めることに細心の注意を払っております。



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2. 術前には、お口の中の簡潔なクリーニングを行います。その後、抗生剤・腫れ止め・痛み止めなどのお薬をお飲みいただき、最後に消毒のお薬にて数分程度お口をゆすいで頂きます。この過程において、平均30分程度のお時間を頂きます。



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3. その後、手術中にお口の外部からの感染を防ぐためドレーピング(滅菌された布を頭部におかけすること)をします。術中にお痛みが無いように、局所麻酔(部分的な麻酔で通常の虫歯治療の際に行う麻酔と同様です)を行い、インプラントを埋入する手術を行います。



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4. インプラント埋入予定の部位に局所麻酔をおこなったのち、サージカルステント(インプラントの位置と方向をきめる装置)を使用して予定の本数のインプラントを適正な位置に埋入します。インプラントを埋入する際には、麻酔のためほとんど痛みを感じることが無く快適に進めることができるよう心がけております。所要時間は、埋入する本数・骨を造る手術が必要かどうかによって異なりますが、30分から60分程度のことがほとんどです。


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5. インプラントの手術が終了しましたら、手術経過についての簡単なご説明後、必要に応じて確認のためのレントゲン写真を撮影いたします。


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インプラントの治療期間

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 インプラントを埋入してから上顎では6ヶ月・下顎では3ヶ月ほどインプラントが骨と結合(オッセオインテグレーション)するのをお待ちします。その後、二回法にて埋入したインプラントに関しては、頭だしをする簡単な処置を行います。その際には、当医院ではできるだけ患者さんに負担の少ない手法を選択しておりますので、数分から30分程度で処置が終了することがほとんどです。

 頭だしの後は、粘膜が落ち着くのを待って、通常のかぶせ物と同じように型取りをし、かぶせ物をおつくりしていきます。より強度を獲得するために金属をメインとしたかぶせ物をご提案することもありますが、通常料金の範囲内で白いかぶせ物が可能です。

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インプラント関連手術

 インプラントに関する手術は大きくA:硬組織(骨)を対象とした手術 B:軟組織(粘膜など)を対象とした手術に大別することができます。

A. 硬組織を対象とした手術

1) サイナスリフト

  上顎の奥歯に根の先端方向へ向けて骨を造る手術のことです。以前は上顎の奥歯は骨がやわらかく、上顎洞(サイナス)といわれる鼻腔があるために十分な骨が無いことが多かったため、インプラントの生存率はあまり高くありませんでした。現在では、このサイナスリフトという手法の開発・インプラントの表面性状の発展により、上顎の奥歯のインプラントは他の部位へ埋入した通常のインプラントと引けをとらないくらい生存率が高くなりました。
  サイナスリフトには大きく、上顎洞の側方からアプローチするラテラルアプローチと歯肉側からアプローチするクレスタルアプローチがあります。当医院では、サイナスリフトが必要な場合は、より低侵襲で合併症の少ないクレスタルアプローチ(オステオトームテクニック)を用いてサイナスリフトを行っています。低侵襲なため、時間は10分程度と患者さんへの負担は非常に少ないのが特徴です。骨を造っているときには『コン・コン』という音がしますが、特に心配は要りませんのでご安心下さい。
  また、骨の量がよほど少ない場合意外は、サイナスリフトと同時にインプラントを埋入することが可能ですので、ほとんどの場合で手術回数・期間が増えることはありません。

2) GBR/骨移植

  GBRとは膜を用いて骨を増大させる技術です。膜を使用することによって、より成長の早い軟組織が入り込むスペースを遮断し、変わりに骨を誘導します。使用する膜の種類によっては、膜を除去する小さな手術が必要となることがあります。また、骨の量によっては、インプラントを同時に埋入することで手術回数を減らすこともできます。どのような手法でインプラントを埋入することができるかは、CT撮影によってより精密な審査を行いますので、その際に診断をご説明いたします。
  骨移植はGBRと併用することもありますし、少しだけ骨が足りない場合には、GBRと併用せずに行う場合もあります。いずれにしても、インプラント周囲の骨をより増大させることで、機能的・審美的にインプラントを成功させるための技術といえます。

B. 軟組織を対象とした手術

  近年、インプラントの生存率・成功率が高くなってきたことを背景に、咀嚼という機能から、より審美へと患者さんのニーズはより広がりを見せているようです。歯を抜くことで失った組織を、軟組織(粘膜)で補うことによってより審美的なインプラントが可能となってきました。
  手術をするタイミングはさまざまですが、インプラントをする際に最低限必要となる手術と同時に行うことによって、手術回数を増やすことなく軟組織を増やして見た目を改善することができる場合もあります。

増大するための軟組織は、上顎から採取することが多いです。

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