出口カンファレンス:部分矯正

 神奈川歯科大学歯周病学教室の夏季ミーティング(出口カンファレンス)で、全部で5人の演題が出ましたが、3番目の演題が今回の部分矯正でした。(歯の表面にセラミックや金属の装置を貼り付け歯を移動させる矯正治療についてです。)

 全部の歯を動かす場合と部分的に歯を動かす場合があります。今回は、歯周炎によって歯を支えている骨の量が少なくなった状態での部分的な矯正がテーマでした。

 骨が少なくなったとしても、矯正治療はできるのです。

 2005年Brunsvold先生らはJ Periodontolで中等度~重度歯周炎の患者さんで病的な歯牙移動の症状は30から55%の患者さんに見られると述べています。すなわち、中等度~重度に罹患している歯周炎の患者さんの半分ぐらいが矯正が必要な状態と予測できます。

 歯周炎によって歯並びがみだれ、見た目が気になるようならば部分矯正の相談にのりますのでお申し出下さい。

川崎 志田会 志田歯科医院 志田哲也 

歯周病専門医・指導医 志田哲也|川崎区川崎大師

<< 北京オリンピック閉幕   |   インプラントvs切除療法(Root Resection Therapy) >>

page top