志田歯科医院 勉強会(Furcation involvement②)

A Systematic review of guided tissue regeneration for periodontal furcation defects(Jepsen)

’02 JCPより

 GTRは、OFDと比較して水平的な分岐部の深さが統計学的に有意に減少した。
下顎平均1.51mm (0.39-2.62)
上顎平均0.96mm (0.79-1.13)

結論1(Conclusion 1)  (GTR vs OFD …Horizontal Depth of Furca
 

*解説:ただ単に歯の周りの掃除をするのではなく、再生療法(骨を作る治療)を行ったほうが、ポケットがより少なくなる。

 結論2(Conclusion 2)  (GTR 完全閉鎖率)

 

 大臼歯のClassⅡ分岐部病変にGTRを行った場合、分岐部が完全に閉鎖されていたのは全体の10%以下だった。ClassⅢの大臼歯の分岐部病変では完全に閉鎖された報告はなかった。

 *解説:前回の志田歯科医院 勉強会(Furcation involvement①)で記載したところから、骨がなくなればなくな     るほど不利な条件になる、といえるでしょう。

 

 

上顎・下顎大臼歯分岐部病変にGTRを行った場合、OFDと比較して垂直的なCALは有意に増加していた。

結論3(Conclusion3)  (GTR vs OFD …Vertical CAL
 

 *解説:ただ単に歯の周りの掃除をするのではなく、再生療法(骨を作る治療)を  行ったほうが、ポケットがより少なくなる。

 

 

上下顎大臼歯分岐部病変にGTRを行った際の垂直的なPPDの減少は、OFDとの差は一定の見解は得られなかった。

結論4(Conclusion4)   (GTR vs OFD …Vertical PPD
 

 

 

 

 

 結論5(Conclusion5  (治療結果を左右する因子)

 

治療結果を左右するプラーク・喫煙・抗生剤・メンブレンの種類を評価することは不可能だった。

分岐部病変に関しては、今後また記載します。
良い休日をお過ごしください。

歯周病専門医・指導医 志田哲也|川崎区川崎大師

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